デジタルカメラと写真測量ソフトウェアによる役行者像の三次元計測

1.はじめに
 美術的、歴史的に貴重とされる由緒正しい文化財の調査には、3Dレーザースキャニングなどが使用されていますが、そうでない路傍の石造物は年々風雨に曝されて傷み行くのを待つのみであります。
 そのような石像をデジタルデータとして保存することも意味のあることではと考えました。
 さて近年、対象物の形状や三次元位置・寸法を求めるいわゆる写真測量は、民生用デジタルカメラの高解像度化、低価格化とともに写真測量に関するソフトウェアも低価格化するに到り、簡便になってきました。
 今回、この方法を用いて役行者像の三次元計測を試みました。

2.写真測量に関するソフトウェア
「簡便で安価」というソフトウェアの代表的なものとしては、私の知る限りでは以下の2つが挙げられます。
デジタルカメラのキャリブレーションを行うもの、そうでないものとありますが、何れも詳細は下記ソフトウェアのサイトからマニュアルをご参照ください。

3DiVision (東京電機大学理工学部近津研究室)  
SolidFromPhoto  

3.役行者像の計測の特殊性
 信仰の対象であり、像の移動など想像も及びません。故に非接触、非侵襲による計測が原則と考えます。特に役行者像に限りませんが、いわゆる石仏全般に関しては全方向からの撮影が困難でありますので結果として撮影不能な部分は計測ができないこととなります。
 また、計測点の特定が難しいことも挙げられます。

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