■ 役行者の町 1
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 京都の中京区に役行者町(京都市中京区室町通姉小路下ル)という地名がある。
 地下鉄の「烏丸御池駅」からほど近いところにある静かなビジネス街の一角だ。

 


   なぜここが役行者町なのかと調べていくと、祇園祭と深い関係があった。
 祇園祭は八坂神社の祭礼で、明治以前はこの八坂神社は「祇園社」と呼ばれていた。
 延暦13年の平安京遷都直後に京を襲った疫病平癒のために、インドの祇園に祭られている「牛頭天王」を京都に歓請したのが祇園社の由来である。

 現在、祇園祭は葵祭り、時代祭りと並ぶ京都三大祭のひとつで、毎年7月の1ヶ月をかけての規模の大きさと、その歴史の長さ、またその豪華さで知られている。
 そしてその祇園祭を象徴するものが山鉾である。
 7月17日早朝、各山鉾町から四条通りへと32基の山鉾が集合し、午前9時に四条烏丸を出発、四条通~河原町通~御池通を巡行する。
 この32基のひとつに「役行者山」があって、それが役行者町の山鉾がなのである。
 「役行者山」がどのような山鉾なのかは、京都観光情報システムのサイトに詳しい。

 何はともあれ、「日本霊異記」に拠れば伊豆配流の原因となった諫言の一言主神が同じ山鉾に同席しているのも皮肉なものではある。
 尚、山には実際に本物の修験者の方が役行者役で乗っておられるそうだ。