海蔵寺に関しての情報は少ないのですが、「角川日本地名大辞典」に拠れば、
 『曹洞宗海蔵寺は、一説に文徳天皇の皇子が当地に居住した平安時代の前期の創建と伝え、空海作といわれる地蔵菩薩立像がある。』とあります。

 行者さまの表情がとても個性的に彫られています。また、持物は右手は錫杖だったと想像されますが、左手の形状から経巻ではないと思われます。
 その点で稀有な例と言えます。(現状の持物は数珠)


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