小牧市の資料には以下のような記載があります。
 『行者像ほか12基 地元の人は「御嶽山」と呼び、毎年春には霊神を祀る大祭を行っていた。今は訪れる人も少なく、所在地への入口もわかりにくくなっている。』
 確かに石碑などの案内はありませんでしたが、旧国土地理院地形図には嘗ての参道が描かれています。
 最高部の石組に御嶽大神の祠がまつられ、周囲に数々の霊神碑とともに行者さまもまつられています。
 御嶽信仰の築山に役行者と御嶽行者が併せてまつられることも多いのですが、大抵の場合御嶽行者は立像であったり、「山丸三」印が彫られていたりと判別は容易です。
 こちらの行者さまはと言いますと、倚像で右手が錫杖を持つ形態ですが、左手は破損、頭巾と履物の形態からは100%役行者像と断言できる確信はありません。


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